TRAUMA
骨折・ねんざ・スポーツ外傷
こんな症状はご相談ください
骨折
転倒や衝突によって骨にひびが入ったり、折れたりした状態です。手首(橈骨遠位端骨折)や肋骨、足の指など、日常生活でも起こりうる骨折は少なくありません。高齢の方は骨粗しょう症の影響で軽い転倒でも骨折しやすいため注意が必要です。

骨折の分類
- 閉鎖骨折(単純骨折):皮膚に傷がなく、骨折部が体外に露出していない骨折。日常的にもっとも多いタイプです。
- 開放骨折(複雑骨折):骨折部の皮膚が破れ、骨が外部に露出した状態。感染リスクが高く、緊急の処置が必要です。
- 不完全骨折:骨にひびが入った状態(亀裂骨折)。レントゲンで分かりにくい場合はエコーやCT/MRIで確認します。
小児の骨折の特徴
成長期のお子さまの骨は骨膜が厚く柔軟性があるため、若木骨折や骨端線損傷など特有の骨折パターンがあります。骨の治癒力は高い一方、関節に近い部位の骨折は成長に影響する可能性があるため、正確な診断と経過観察が重要です。
当院での骨折治療の流れ
- 診断レントゲンで骨折の有無と状態を確認します。判断が難しい場合はエコーで補助的に評価します。
- 固定ギプス・ギプスシーネ・副子による固定を行います。骨のずれが大きい場合は徒手整復を行ったうえで固定します。
- 経過観察定期的にレントゲンで骨の癒合状態を確認します。4〜12週程度で骨がつくのが一般的です。
- リハビリテーション固定が外れた後、関節の可動域回復と筋力強化を中心にリハビリを行います。
ねんざ・靭帯損傷
関節に無理な力がかかり、靭帯が伸びたり部分的に断裂した状態です。足首や膝、指に多く発生します。「ただのねんざ」と放置すると靭帯が緩んだまま治癒し、繰り返すクセがつくことがあるため、初期の適切な固定が重要です。
主な症状
- 関節の腫れ・痛み・皮下出血
- 関節が不安定に感じる(ぐらつく)
- 体重をかけると痛む
当院での治療
レントゲンで骨折の合併がないかを確認し、エコーで靭帯の損傷程度を評価します。損傷の程度に応じてテーピング・サポーター・ギプスシーネなどで固定し、消炎鎮痛薬で痛みを抑えます。リハビリテーションで関節の可動域と筋力を回復させ、再受傷の予防を目指します。
スポーツ外傷
スポーツ中の急なけが(外傷)と、繰り返しの負荷による慢性的な障害の両方を診療します。部活動をがんばるお子さまから、週末スポーツを楽しむ大人の方まで、年齢や競技レベルに合わせた治療と復帰プランをご提案します。
当院で対応するスポーツ外傷・障害
- 足首の捻挫、膝の靭帯損傷
- 肉離れ(ふくらはぎ、太もも)
- テニス肘・野球肘・ゴルフ肘
- オスグッド病(成長期の膝の痛み)
- シンスプリント(すねの内側の痛み)
- アキレス腱炎・アキレス腱断裂
- 疲労骨折
スポーツ復帰までの流れ
まず正確な診断を行い、けがの程度を評価します。急性期は固定や安静で炎症を抑え、痛みが落ち着いてきたらリハビリテーションを開始します。関節の可動域回復→筋力強化→競技動作の練習と段階的にレベルを上げ、競技復帰を目指します。
けがをしたときの応急処置(RICE処置)
骨折・ねんざ・肉離れなど、けがをしたらまずRICE処置を行ってください。初期対応の適切さが回復期間に大きく影響します。処置後はできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
応急処置の基本はRICE処置です。処置後はできるだけ早く医療機関を受診してください。
Rest(安静)
患部を動かさず安静にします。無理に動かすと損傷が広がる可能性があります。
Ice(冷却)
氷や保冷剤をタオルで包んで冷やします(15〜20分を1日数回。凍傷に注意)。
Compression(圧迫)
弾性包帯で軽く圧迫し、腫れの拡大を抑えます。きつく巻きすぎないよう注意してください。
Elevation(挙上)
患部を心臓より高く保ち、腫れを軽減します。クッションや枕を活用しましょう。
受診の目安
以下のような場合は、できるだけ早く受診してください。
- 患部が大きく腫れている
- 変形が見られる(骨が曲がっている)
- 痛みで動かせない、体重をかけられない
- しびれや冷感がある
- けがの後に発熱がある
- お子さまが痛みを訴え続けている
けがの応急処置後は、できるだけ早く医療機関を受診してください。


