ELBOW & HAND
肘・手の症状
こんな症状はご相談ください
腱鞘炎・ばね指
指や手首を動かす腱と、それを包む腱鞘に炎症が起きた状態です。パソコン操作や家事など、手指を繰り返し使う作業が原因となります。ばね指では指の曲げ伸ばし時に引っかかりを感じます。更年期の女性や、産後の方にも多く見られます。

主な症状
- 手首の親指側や指の付け根の痛み・腫れ
- 指の曲げ伸ばし時に引っかかる、カクンと弾む(ばね現象)
- 朝起きたとき指が動かしにくい
- 物を握る・つまむ動作で痛む
当院での治療
まずは安静を基本とし、症状の段階に応じた治療を行います。
- 保存療法:消炎鎮痛薬の内服や外用薬、固定装具(スプリント)を用いて炎症を抑えます。
- 注射療法:保存療法で改善しない場合は、腱鞘内へのステロイド注射を検討します。炎症を抑える効果が高く、多くの方で症状の改善が期待できます。
- 手術が必要な場合:注射を行っても繰り返す場合は、手術(腱鞘切開術)が可能な専門医療機関をご紹介します。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
手首や指を伸ばす筋肉の使いすぎにより、肘の外側に痛みが生じます。テニス選手だけでなく、パソコン作業や重い物を持つ仕事の方にも多く見られます。雑巾を絞る・ドアノブを回すといった動作で痛みが増すのが特徴です。
主な症状
- 肘の外側を押すと痛い
- 物を持ち上げたりタオルを絞ったりすると痛む
- 安静にしていると痛みが落ち着く
当院での治療
- 薬物療法:消炎鎮痛薬や外用薬で痛みを抑えます。痛みが強い場合はステロイド注射を行うこともあります。
- 装具療法:前腕の筋肉をサポートするテニス肘用バンド(エルボーバンド)の装着を指導します。バンドは筋肉の付着部にかかる負担を分散させる効果があります。
- リハビリテーション:前腕のストレッチや筋力強化のエクササイズを行い、再発防止を目指します。
野球肘・手根管症候群
野球肘
成長期のお子さまに多い、投球動作の繰り返しによる肘の障害です。投球時や投球後に肘の痛みが3週間以上続く場合は受診をおすすめします。レントゲンとエコーで骨端線や軟骨の状態を確認し、一定期間の投球禁止と安静を基本に、投球フォームの修正指導や肩・体幹のストレッチを行います。骨軟骨の剥離が認められる場合は、専門医療機関をご紹介します。
手根管症候群
手首にある手根管の中で正中神経が圧迫され、親指から薬指にかけてしびれや痛みが生じます。更年期の女性や、手をよく使う職業の方に多い傾向があります。
- 親指・人差し指・中指・薬指(の親指側半分)のしびれ
- 夜間や明け方にしびれが強くなる
- 手を振ると一時的にしびれが和らぐ
- 進行すると親指の付け根の筋肉がやせ、物をつまむ力が弱くなる
治療はまず手首の安静を基本とし、夜間に手首を固定するスプリントの装着を指導します。消炎鎮痛薬やビタミンB12製剤の内服で神経の回復を促し、改善しない場合は手根管内へのステロイド注射を行います。筋肉のやせが進行している場合は、手術が可能な専門医療機関をご紹介します。
日常生活での注意点
肘や手の症状は日常の動作や作業環境が大きく影響します。治療と並行して以下のセルフケアを心がけましょう。
パソコン作業の工夫
キーボードの手前にリストレストを置き、手首を反らせた姿勢を長時間続けないようにしましょう。
こまめな休憩
30分〜1時間に一度は手を休め、指や手首を軽くストレッチする習慣をつけましょう。
持ち方の工夫
重い物を片手で持たず、両手で抱えるように持つと肘への負担を減らせます。
就寝時の手首の位置
手根管症候群の方は、就寝中に手首が曲がらないようスプリントを装着すると朝のしびれが軽減します。
受診の目安
以下のような症状がある方は、お早めにご相談ください。
- 指や手首に痛みがあり、力が入りにくい
- 指の曲げ伸ばしで引っかかりがある
- 手のしびれが続く
- 物を握る・つまむ動作がつらい
- お子さまが投球時に肘の痛みを訴える
- 市販の湿布や鎮痛薬で改善しない
痛みが続く場合は、早めにご相談ください。


