BACK & LOWER BACK
腰の症状
こんな症状はご相談ください
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫される疾患です。50〜70歳代に多く見られ、加齢による骨や靭帯の変性が主な原因です。

主な症状
- 歩いていると下肢が重くなり、しびれや痛みが出る(間欠性跛行)
- 前かがみや座位で症状が和らぐ
- 腰を反らせると痛みが増す
- 長い距離を続けて歩けなくなる
当院での治療
レントゲンで腰椎の変形や椎間板の状態を確認します。MRI検査が必要な場合は提携する検査機関をご紹介します。
- 薬物療法:消炎鎮痛薬や血流改善薬の内服を基本とし、神経障害性疼痛が強い場合はプレガバリンなどの処方も検討します。
- 注射療法:痛みが強い場合は硬膜外ブロック注射や神経根ブロック注射で症状の緩和をはかります。
- リハビリテーション:腹筋・背筋の強化や柔軟性を高める運動を行い、症状の進行を抑えることを目指します。物理療法(低周波、マイクロ波)で痛みを緩和しながら進めます。
- 手術が必要な場合:排尿障害や著しい歩行障害がある場合は手術適応となることがあり、専門病院へご紹介します。
腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の一部が飛び出し、坐骨神経などを圧迫します。臀部から太もも・ふくらはぎにかけての痛みやしびれが特徴です。遺伝的要素、長時間の座位作業、重労働、喫煙などがリスクとなります。30〜50代の働き盛りの方に多く見られます。
主な症状
- 臀部から太もも・ふくらはぎにかけての痛みやしびれ(坐骨神経痛)
- 前かがみや咳・くしゃみで痛みが増す
- 重症例では足首や足指の力が入りにくくなる
当院での治療
多くの場合、保存療法で症状が改善します。
- 薬物療法:消炎鎮痛薬の内服、外用薬で痛みをコントロールします。
- 注射療法:痛みが強い場合はブロック注射やトリガーポイント注射で疼痛を緩和します。
- リハビリテーション:腰を支える体幹の筋力を強化し、再発を予防します。
- 経過観察:椎間板ヘルニアは自然に縮小する場合もあるため、経過を見ながら治療を進めます。足の麻痺や排尿障害が出現した場合は、早急に専門病院をご紹介します。
ぎっくり腰(急性腰痛)
重い物を持ち上げたときや不意な動作で突然腰に激痛が走る状態です。多くは筋肉や靭帯の損傷が原因で、適切な初期対応が回復を早めます。
ぎっくり腰の応急処置
- 発症直後(0〜2日目):痛みが強い場合は楽な姿勢で安静にし、患部を冷やします(氷嚢やアイスパックを15〜20分、1日数回)。タオルを巻いて直接肌に当たらないようにしてください。
- 痛みが和らいできたら(3日目以降):過度な安静はかえって回復を遅らせます。動ける範囲でゆっくり体を動かし始めましょう。
- 受診の判断:痛みで全く動けない、足にしびれがある、排尿に異常がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
ぎっくり腰の痛みに加えて、排尿障害(尿が出にくい・漏れる)や両足のしびれ・脱力がある場合は、馬尾神経の圧迫など緊急性の高い状態の可能性があります。我慢せず、すぐに医療機関を受診してください。
当院での治療
痛みが強い場合は注射による疼痛コントロール(トリガーポイント注射等)を行います。消炎鎮痛薬や筋弛緩薬の処方で症状の緩和をはかり、痛みが落ち着いたらリハビリで再発を予防します。ぎっくり腰は再発しやすいため、体幹の筋力強化や正しい姿勢の指導を行います。
日常生活での注意点
腰の症状は日常の姿勢や動作が大きく影響します。治療と並行して、以下のセルフケアを心がけることで症状の改善・再発予防につながります。
朝起きたとき・就寝前に、仰向けに寝て両膝を胸に引き寄せ10秒キープするストレッチがおすすめです。腰まわりの筋肉の緊張がほぐれ、腰痛予防に効果的です。無理のない範囲で毎日続けてみてください。
座り方
椅子に深く腰掛け、背もたれに背中をつける。足の裏を床につけ、膝と股関節がほぼ直角になる高さが理想です。
物の持ち上げ方
腰を曲げるのではなく、膝を曲げて腰を落とし、体に引きつけてから持ち上げてください。
ストレッチ
朝と就寝前に背中や太もも裏の筋肉を伸ばすストレッチを行うと、筋肉の緊張が和らぎます。
適度な運動
ウォーキングや水中歩行など、腰に負担の少ない有酸素運動を習慣にすると、腰痛の予防に役立ちます。
受診の目安
以下のような症状がある方は、お早めにご相談ください。
- 安静にしていても痛みが引かない
- 足にしびれや脱力がある
- 排尿に違和感がある
- 2週間以上改善しない腰痛
- ぎっくり腰を繰り返している
- 市販の湿布や鎮痛薬で改善しない
腰の痛みが続く場合は、お早めにご相談ください。


