KNEE
膝の症状
こんな症状はご相談ください
変形性膝関節症
関節軟骨がすり減り、膝に炎症や変形が生じる疾患です。加齢・肥満・膝への過度な負担が主な原因で、中高年の女性に多く見られます。膝の痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。

症状の進行
- 初期:動き始めの軽い痛みや違和感
- 中期:階段や正座で痛み、膝に水がたまる
- 進行期:安静時にも痛み、歩行が困難になる
当院での治療
消炎鎮痛薬の内服や外用薬で痛みを抑えながら、以下の治療を組み合わせて行います。
- ヒアルロン酸注射:関節の潤滑と衝撃吸収の役割を果たすヒアルロン酸を膝関節に直接注射し、痛みや炎症の軽減を目指します。一般的に週1回を5回連続で行い、その後は症状に応じて間隔を調整します。
- リハビリテーション:膝を支える太ももの筋肉(大腿四頭筋)を中心に筋力トレーニングを行います。膝への負担を減らし、痛みの軽減と進行の抑制を目指します。
- 装具療法:必要に応じてサポーターや足底板(インソール)を処方し、膝にかかる負担を軽減します。
体重管理の重要性
体重が1kg増えると膝にかかる負荷は歩行時で約3kg、階段では約7kg増加するとされています。バランスのよい食事と適度な運動(ウォーキング、水中歩行など)を組み合わせた緩やかな体重管理をおすすめします。
急激なダイエットは筋力低下を招き、かえって膝への負担が増すことがあります。1か月に1〜2kg程度の緩やかな減量を目標に、ウォーキングや水中歩行など膝に負担の少ない運動と、バランスのよい食事を組み合わせましょう。
オスグッド病
成長期のお子さまに多い、膝のお皿の下あたりが腫れて痛む疾患です。サッカーやバスケットボールなど、ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツで発症しやすい傾向があります。
主な症状
- 膝のお皿の下(脛骨粗面)の腫れ・痛み
- 走る・ジャンプする・しゃがむ動作で痛みが増す
- 患部を押すと痛い(圧痛)
当院での治療
成長が落ち着くと多くの場合は改善しますが、無理に運動を続けると悪化するため、適切な安静期間とストレッチ指導が大切です。レントゲンで骨端部の状態を確認し、太もも前面(大腿四頭筋)のストレッチやアイシング指導を行います。
スポーツ復帰の目安
- 安静時の痛みが消失していること
- 患部を押しても強い痛みがないこと
- 太もものストレッチで痛みが出ないこと
- 軽いジョギングから段階的に運動強度を上げること
半月板損傷
膝関節の中でクッションの役割を果たす半月板が損傷した状態です。スポーツ中のひねり動作や、加齢による変性が原因となります。
主な症状
- 膝のロッキング(急に膝が動かなくなる、引っかかる感覚)
- しゃがんだときの痛みや引っかかり感
- 膝の腫れ(関節内に水がたまる)
- 膝を深く曲げると痛む
- 膝が不安定に感じる(膝崩れ)
当院での検査・治療
まずレントゲンで骨の異常がないかを確認し、徒手検査(マクマレーテスト等)で半月板損傷を疑う所見があればMRI検査が可能な提携医療機関をご紹介します。
- 保存療法:軽度の損傷や変性断裂の場合は、安静と消炎鎮痛薬、リハビリテーションで症状の改善をはかります。膝周囲の筋力強化により膝の安定性を高めます。
- 手術適応の判断:ロッキングを繰り返す場合や保存療法で改善しない場合、スポーツ復帰を目指す若年者の場合は、関節鏡手術の適応となることがあります。専門の医療機関をご紹介します。
日常生活での注意点
膝の症状は体重管理や筋力維持が大きく影響します。治療と並行して、以下のセルフケアを心がけましょう。
太ももの筋力強化
椅子に座った状態で膝を伸ばして5秒キープを繰り返す運動は、膝への負担が少なく効果的です。
体重管理
適正体重の維持は膝への負荷を大きく減らします。急激なダイエットではなく、緩やかな減量を心がけましょう。
靴選び
クッション性がよく足に合った靴を選びましょう。ヒールの高い靴は膝への負担が大きくなります。
和式から洋式生活へ
正座やしゃがみ込む動作は膝に大きな負担をかけます。椅子やベッド、洋式トイレの使用がおすすめです。
受診の目安
以下のような症状がある方は、お早めにご相談ください。
- 膝の痛みが2週間以上続く
- 膝が腫れている、水がたまっている感じがする
- 歩行や階段で強い痛みがある
- 膝が引っかかって動かなくなることがある
- お子さまが運動後に膝の痛みを訴える
症状が軽いうちに適切な治療を始めることが大切です。


