DIABETES
糖尿病
こんな症状はご相談ください
1型糖尿病と2型糖尿病
1型糖尿病は膵臓のβ細胞が自己免疫反応などによって破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなるタイプです。若年層での発症が多く、治療にはインスリン注射が不可欠です。
2型糖尿病はインスリンの分泌量が低下したり効きが悪くなったりするタイプで、糖尿病患者さまの約9割が該当します。遺伝的な体質に加え、食べ過ぎ・運動不足・肥満・ストレスなどの生活習慣が発症に関わっています。

主な症状
- のどが異常に渇く、水分を大量にとる
- トイレが近い(多尿)
- 体重が急に減った
- 疲れやすい、だるさが続く
- 手足がしびれる、傷が治りにくい
- 目がかすむ、見えにくくなった
検査
- HbA1c:過去1〜2か月の平均血糖値を反映する指標です。6.5%以上で糖尿病と診断されます。
- 空腹時血糖値:126mg/dL以上で糖尿病と診断されます。
- 尿検査(尿中アルブミン):腎症の早期発見のために3〜6か月に1回実施します。
- 眼底検査:網膜症の早期発見のため年1回以上の検査が推奨されています。
糖尿病の三大合併症
糖尿病を長期間放置すると、高血糖によって全身の細い血管が障害され、以下の三大合併症を引き起こすことがあります。
この症状は合併症のサインかもしれません
手足のしびれや感覚の鈍麻、目のかすみ・視力の低下、足のむくみ、傷が治りにくいなどの症状は、糖尿病の三大合併症(神経障害・網膜症・腎症)が進行しているサインの可能性があります。気になる症状があれば早めにご相談ください。
主な合併症
- 糖尿病網膜症:目の網膜にある細い血管が障害され、視力の低下や最悪の場合失明に至ることがあります。初期には自覚症状がないため、年1回以上の眼底検査が推奨されています。
- 糖尿病腎症:腎臓の細い血管が障害され腎機能が徐々に低下します。進行すると人工透析が必要になることもあり、日本における透析導入の原因疾患の第1位です。
- 糖尿病神経障害:三大合併症の中で最も早く現れやすく、手足のしびれ・感覚の鈍麻・こむら返りなどが起こります。足の感覚が鈍くなることで傷に気づきにくく、壊疽につながるリスクもあります。
食事・運動療法
適正カロリー
1日の適正エネルギー量を守りましょう。標準体重 x 身体活動量で算出します。
栄養バランス
炭水化物は総エネルギーの50〜60%が目安。食物繊維を多くとり、食後血糖の急上昇を抑えます。
ベジファースト
野菜から先に食べることで血糖値の上昇を穏やかにする方法として知られています。
有酸素運動
ウォーキングなどを1日20〜30分、週3回以上。インスリンの効きをよくし血糖値の改善に役立ちます。
受診の目安
以下のような方は、お早めにご相談ください。
- 健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された
- のどの渇き・多尿・体重減少がある
- 家族に糖尿病の方がいる
- 手足のしびれや視力の低下が気になる
- 以前処方された薬を飲まなくなっている
専門的な治療が必要な場合は、糖尿病専門の医療機関と連携して対応します。
よくあるご質問
糖尿病は治りますか?
2型糖尿病の場合、食事・運動療法と薬物療法で血糖値を良好にコントロールし、合併症を防ぐことが治療の目標です。完治というよりも「うまく付き合っていく」疾患ですが、早期に管理を始めれば日常生活への影響を最小限にできます。
HbA1cはどのくらいが目標ですか?
一般的にはHbA1c 7.0%未満が治療目標とされています。ただし年齢や合併症の有無によって個別に設定されますので、担当医にご確認ください。
甘いものを食べなければ糖尿病にならないですか?
糖尿病は甘いものだけが原因ではありません。食べ過ぎ、運動不足、肥満、遺伝的素因など複数の要因が関わっています。バランスのよい食事と適度な運動が予防の基本です。
検査はどのくらいの頻度で受けますか?
HbA1cと血糖値の血液検査は1〜2か月に1回、尿検査は3〜6か月に1回、眼底検査は年1回以上が推奨されています。


